そもそもビタミンって
どうして大事なの?

さて今回のお題は「ビタミン」です。
「結構ベタじゃん…」と思われる方も少ないかと思います。ですが、ビタミンはサプリメントの王道であり、重要な栄養素です。ビタミンを避けて、サプリも栄養もTuneも語ることはできません。

そもそもビタミンとは何でしょう?同じく身体の調子を整える「ミネラル」は、直訳すると鉱物、 つまり生命活動に利用される物質のことを指しています。鉱物である鉄分や亜鉛を、身体は生命活動に使っているわけです。

では、ビタミンの直訳はなんでしょうか?
答えは、、、有りません。Vitamin = ビタミンとしてしか辞書に出てきません。
直訳がないのは、実はビタミンが造語であるためです。

Vitamin(ビタミン)は造語、その意味は「生命」

ビタミンという造語が、世界で初めて登場したのは1912年。
「重要な生命活動をつかさどるアミン(≒アミノ酸)」という意味で、 Vit(生命活動)+ Amin(アミン)=Vitaminと、 ポーランドの生化学者カシミール・フンクによって命名されました。

エネルギーとなる脂質や糖質と同じ様に、 摂取できなければ生命維持活動もかなわない、非常に重要で基本の栄養素です。

 

ビタミン不足になることで、肌荒れや口内炎になることは、私たちも知っています。ですが「重要な生命活動をつかさどる」ほど、重要な栄養素と認識されることは余り有りません。同じく「ビタミン」という栄養素が、生命活動に重要な栄養素ということを知らなかったために、大きな犠牲を払うことになった時代がありました。それが大航海時代です。

大航海時代(15〜17世紀)、船乗りの間で謎の病気が大流行します。皮膚に潰瘍が発生し、歯茎は化膿し、古傷が開く、「壊血病」です。接触によって感染するわけでなく、すべての船乗りがかかるわけでもない。症状が進行すると、幻覚までが現れる謎の病気は船乗りばかりに発生します。

現在では、新鮮な野菜・果実の慢性的な不足によって、体内のビタミンCが欠乏することが、壊血病の原因となることが知られています。つまり、ビタミン欠乏に対処できていれば、かかることはない病気です。ただし、感染症や食中毒と異なり、病気の原因特定が非常に難しく、さらに自覚症状が全くといってないことが、対処法の発見を数世紀レベルで遅らせた要因の一つになったとする研究もあります。