天高く馬肥ゆる秋、太りやすいのは馬だけじゃありませんよね。特に今年2020年は、夏を満喫できなかった気持ちもありますし、盛大に秋グルメはしたい!
でもちょっと
待ってください…その食欲、もしかすると「睡眠不足」から来ているかも知れません。
ズバリ言います。
「睡眠時間が短い状態の食事は太りやすい」傾向があるという報告が、2016年に発表されました。
※King's College London(2016) “Sleep deprivation may cause people to eat more calories”
実はこれ以前にも、睡眠不足と肥満の関係を示唆する研究報告があったのですが、2016年報告である点で非常にユニークだったのでご紹介させていただきます。ポイントは2つ、「食べたくなるモノの変化」と「食べたときの快感の増加」です。
こちらの報告では、睡眠不足な人と十分な睡眠を摂ったグループに分け食事行動を分析してますが、研究者たちは2つのグループの間のある違いに気付きます。それは、どちらも炭水化物の摂取量のおおきな差がなかったのに対し、なぜか睡眠不足グループは、高脂肪・低タンパク質な食事を好み、摂取しやすいこと。
言い換えるなら、油こってりだけど、肉野菜少なめな「より太りやすい食事」を自然と好むように変化することが確認されたそうです。
しかも……この寝不足中のこの食事。普段の食事よりも「もっと美味しく」「たくさん食べたく」なるかもしれません。
先の報告では、睡眠不足の人が食物を摂ったとき、いつもより過剰に「報酬系」が反応することも示唆しています。報酬系というのは脳の神経回路のなかでも、渇きに対する「水」や、空腹での「食事」を得たときのポジティブな感情、とりわけ喜びを司るグループのことを指します。
報酬系がいつもより過剰に反応するということは、より快楽の強い体験、「これは美味しい!」「もっと食べたい!」といった感情を呼び起こすことが予想されます。だからこそ、睡眠不足だといつもより食べすぎてしまうということも、この報酬系の観点からは説明可能なんだそうです。
もう一度言います。
睡眠不足は、肥満の遠因です。食欲が強くなるだけでなく、太りやすいご飯が食べたくなるなんて、恐怖のコンビネーションです、恐ろしい。とは言っても、秋ほど睡眠に適したシーズンはないかも知れません。寝苦しくないおだやかな夜、涼しくなるたびヌクヌクしていくお布団、最高です。
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