花粉症シーズンに摂りたい栄養素はコレ

東京都の調査によれば、都内のスギ花粉症の推定有病率は、48.8%と推計されているそうです。地域によってスギ花粉の量は異なるため有症率にも差がある、とはいっても…こちらのデータ上では2人に1人の割合が悩まされる花粉症。春のコンディショニングにとっても大敵です。
花粉症はあくまでも「病気」ですから、治療には医師の指導と医薬品の服用を基本とすることをオススメしますが、実はサプリメントもいくつかサポートできる事があるんです。

 

花粉症のメカニズムについて、まずはごくごく簡単におさらいしておきましょう。

 1. 粘膜を通じて、花粉(アレルゲン)が体内に侵入する。
 2. 花粉(アレルゲン)が異物と判断されると、
    リンパ球B細胞が反応し「IgE抗体」をつくる
 3. IgE抗体と、花粉が結合。
    肥満細胞からアレルギー誘発物質(ヒスタミンなど)が分泌される

体内に侵入する花粉量が多くなり免疫反応が過剰に起こると、それに伴ってヒスタミンも過剰分泌されます。身体はヒスタミンが引き起こす炎症反応を利用して、花粉をできる限り体外に排出しようとしますが、これがくしゃみ・鼻水・涙となって現れるという訳です。

こうしたメカニズムから花粉症を抑えるポイントが見えてきませんか?つまり、花粉が「体内に侵入する前」に対処する方法と、「体内に侵入した後」に過剰反応を抑える方法です。

 

花粉症を抑えるためにするべき第一の戦略は「花粉を体内に入れない」ことです。マスクや花粉用メガネといった対策グッズが、これにあたります。

ここで注目したいのはもうひとつの戦略。そもそも身体は花粉や細菌・ウイルスといった異物が体内に侵入するのを防ぐ天然のバリア機能を持ち合わせており、鼻・目・喉に存在する粘膜・粘液・線毛がこの役割を担っています。この粘膜が傷ついていたりすると、バリアが十分に機能できません。粘膜を健康な状態にしておくことは、マスクや花粉メガネと同様、花粉(異物)の侵入を防ぐ有効な手段となるわけです。

ちなみに粘膜の健康を助ける栄養素といえば、ビタミンB群ビタミンC、そして亜鉛です。割とメジャーな栄養素が、花粉症対策に関連する栄養素であるというのは、意外かもしれませんね。

 

一方、「体内に侵入した後」の対策として、ビタミンCが活躍する可能性があります。身近な栄養素が役立つのであれば朗報!かも知れませんが…研究報告を確認する限りではあまり現実的ではありませんでした。

花粉が体内に侵入して起こる、くしゃみ・鼻水・涙といった反応は、異物を体外に排除するためのものですから、それ自体が悪い訳でありません。むしろ正常な反応ともいえます…が、その反応が過剰すぎた場合。これは大変困ったことになりますよね。
こうした過剰反応のトリガーとなっているのが、体内に蓄積されているヒスタミンの過剰分泌です。実は、ビタミンCを大量に摂取すると血中ヒスタミン濃度が減少するという報告があり、ビタミンCを摂ることで花粉症の諸症状をおだやかにする可能性が示唆されています。実際に、高濃度ビタミンCを点滴することによって花粉症を改善する治療法もあります。

ただし、こうしたビタミンCを使った花粉症改善に必要な量は、1,000〜2,000mgと言われています。
この量はレモンで摂れるビタミンC量に換算すると50〜100個分と、かなりの大量摂取であると言わざるを得ません。ビタミンC自体は大量に摂取しても問題の少ない栄養素ではあるものの、その場合吸収効率が極端に下がって上手く体内に摂り入れることが出来なかったり、副反応としてお腹がゆるくなるということもあります。わたしとしてはお医者さんの指導なく大量のビタミンCサプリメントを摂取する方法はオススメ出来ません…。
気になる方は、こうした治療の実績のあるクリニックで受診するべきだと思います。

サプリメントは、不調以前にケアしておく、「予防」が得意です。症状が起こる前、花粉を体内にいれないために役立てる方が性に合っているのかも知れませんね。