ピークは1980年代!?
日本人の食事バランスの現在地とは?
皆さん、こんにちは。これまでTuneでは「サプリメントの価値」や「コンディショニングの重要性」に関するトピックを発信してきました。今回は、現代人のライフスタイルの変化に伴った栄養摂取の重要性を(改めて)解説しようと思います。
ざっくりいうと
✓ 食事バランスが一番ととのっていたのは1980年くらい
✓ データ上でも、美味しさ手軽さ偏重と朝食べない派が増加
✓ 食事バランスの乱れ = 栄養バランスの乱れに直結
「日本型食生活」って何?
「現代人はライフスタイルが変化しており、
それに伴って食生活が乱れている」
なんとなく、このようなイメージを抱いている方も多いと思います。
果たして、それはどのような変化なのでしょうか?
農林水産省は、 摂取カロリーのうち三大栄養素の「P=たんぱく質」「F=脂肪」「C=炭水化物」がどれくらいの割合を占めるかを示した比率である「PFCバランス」という指標を用いながら、日本人のライフスタイルを分析しています。
そこでは、3つの変化が明らかになっています。
一点目は、1965年以降に「炭水化物過多」の傾向があること。
現代人は1日あたり米を茶碗3杯分食べていると言われていますが、当時は茶碗5杯分を食べていたというデータがあるように、炭水化物を摂りすぎていたライフスタイルでした。
二点目は、1980年以降における「日本型食生活」の形成です。
これは、ごはんを主食としながら、主菜・副菜に加え、適度に牛乳・乳製品や果物が加わった、バランスのとれた食事のことを指します。この時期は優れた食生活であったと、農林水産省も定義しています。
三点目目の変化は、2008年以降の「野菜低下/畜産物増加/油脂増加」です。
野菜を食べる量が減り、お肉を食べる量が飛躍的に増えたのが現代です。また、脂質も多めのため、これらのバランスを整えることが、食生活の乱れを直すためには必要だと言われています。
「夕食時間」が遅れると、何が起きる?
ライフスタイルの3段階変化のほかにも、いくつか興味深い変化が起きています。
まず、食事する場の変化が挙げられます。内食(家で素材から料理したものを食べる行為)は減少し、外食と中食(家庭外で調理された食品を購入して持ち帰ったり、デリバリーしたりする行為)は増加傾向にあると、農林水産省のデータは示しています。
同資料における「内食と外食」に関する意識調査では、外食において栄養バランスよりも「美味しさ」や「安さ」といった価値が重視されていることが明らかになっています。
デリバリーサービスやテイクアウトの発達、あるいは外食機会の増加というのは、肌で感じている人も多いように思えます。
また、「食生活の乱れ」として、「朝食を食べない」ことや「夕食開始時間の遅れ」が指摘されています。実はこの2つは関係しており、夕食の開始時間が遅れるからこそ朝起きたときにお腹が空かず、朝食を食べないという負のスパイラルに陥っています。
つまり、ライフスタイルの変化は、食生活の乱れや食事のバランスが崩れていることだとも言えるわけです。
食生活が乱れるのは、そもそも何が悪いの?
上記のトレンドをまとめると、下記の事実が浮かび上がってきます。
・そもそもPFCバランスに適した食生活を送ってない
・外食と中食の増加で「栄養バランス」よりも
「美味しさ」「安さ」が重視される
・夕食開始時間の遅れに伴う朝食の欠食により、
1日2食になり食生活が乱れている
農林水産省が発表している「食事バランスガイド」では、主食・主菜・副菜・乳製品・果物のバランスが重要であると指摘されています。この5つの料理グループごとに栄養素に偏りがあるため、食事をバランスよくとることはそのまま栄養素のバランスにもつながります。
言い換えれば、食生活の乱れは、栄養バランスの乱れなわけです。
栄養素は主に「エネルギー源になる栄養素/脂質・糖質」「体をつくる栄養素/タンパク質」「体の調子を整える栄養素/ビタミン・ミネラル」の3つに分けられますが、人間の体では、これらの栄養素が相互に作用します。そのため、どれかひとつでも欠けてしまうと、栄養バランスが崩れ、不調の原因となる。つまり、パフォーマンスを発揮できなくなってしまう。このような現象を、「新型栄養失調」と表現する識者の方もいます。
「食の乱れが病気を招く~食育は子どもだけのものじゃない」という内閣府の動画では、バランスの悪い食事を続けると「抵抗力が弱くなる」「イライラ」「肌荒れ」「不眠」「倦怠感」につながると報告されています。
このようなライフスタイルの変化を踏まえたうえで、Tuneでは基礎的な栄養バランスを整えるcoreを皆さんに提供し、ウェルビーイングに働くためのサポートをしているわけなんです。